プレイヤー読者のみんな、ついに僕は前からコラムで話していたビデオを撮った! そしてここでは“ボックス・エクササイズ”と呼ばれるものの話をしたいと思う。ボックスとは、(指板上に)小さい“ボックス”を見立てること。1、2、3、4…4本の指、1、2、3、4…4つのフレット、1、2、3、4…4本の弦。僕がやることのほとんどは、どのスケールにしてもすべてこういうボックスの中で起こっている。そして僕の手も動き回るので、ボックスも常に動いているんだ。何年も前に僕は、このボックスの中であらゆる動きができるようなテクニックを開発して練習した。だから僕の手はしっかり鍛えられていて、やりたいことがすべてやれるんだ。
 まずはシンプルなものから始めるよ[play]。基本的にこうなっていて…そして動くよ、アップして、こうダウンする[play]。とてもシンプルなテクニックで、僕はこの間のノーツを弾いていて、それがこういうふうに1フレットずつアップして動くんだ。そしてアップ・ダウンしたりする。
 ボックスがクールなのは、自分独自のエクササイズを作り出せることだね。基本的に僕は、この小さいエリア内のあらゆるポジションで自分の指を動かしている。もちろんこういうふうに動くけど、この中のどの位置でも弾けるようになると、手が鍛えられていろいろなことがやれるようになる。例えば…[play]。完璧なプレイではないよ、僕は練習テクニックをやってみせているだけだから。ここでやっているのは音楽ではない。また別のをやってみようか。おっとミスった、ゴメン…[play]。分かるかい? 僕はまだここでやっているんだよ…リバースするとこうなる[play]。こういうふうに僕の指は動いているけど、通常はプレイ中に音楽のパッセージの中でやっているんだ[play]。僕が音楽をプレイしている時、こういう動きが指板上に広がっているけど、それはすべてこのグループ内で起こっていることなんだ。僕も今やって見せたような無数のエクササイズを考えたよ。ここを交差させて…ホール・ステップ(全音)ね[play]。この指から始めるんだ。リバースにする[play]。僕はピッキングすらしていないよ。もしピックしたいのであればバラバラにする[play]。そしてこれらの2フィンガーを交差…この指から始めるよ…[play]。こんなふうに1日中座って、ボックス内のノーツを使って、次から次へとパターンをやれるようになるのさ!
 手を強化して、安定したプレイができるように鍛えて、考えられる限りのあらゆる配置(コンフィギュレーション)でやってみるんだ。そのうちボックスから飛び出て、例えばこの指で1音上がったり1音下がったりしなければいけなくなったりする。そうなる時は…[play]。ここでストレッチして広げる必要があるね。だけどここでも原則的には同じ。とにかく時にコースから外れたりもするが、長年やってきたベーシックな練習テクニックとして、僕はずっとこんなふうにやっていた[play]。指板を上下したり、逆にやったりしていたんだ[play]
 かなり速くやってみたけど、メトロノームを使って正しいテンポで、超ゆっくりボックスをやっても良いと思う[play]。違うふうに始めてみようか[play]? 君が考えられるどんなパターンでも良いんだよ。やっていてちょっと面白いよね、座って次から次へとパターンをやってみるのって。
 忘れないで欲しいけど、これは音楽ではなくてエクササイズだ。後になって君が実際に音楽を演奏する時には、君の手は驚くほど精密な機械の如く鍛え上げられていて、やりたい動きはすべてできるようになっている。だから君の音楽は、指が動かないので演奏できないという理由から諦める…そういう事態には絶対にならないよ。僕にもそれが、とても素晴らしいヘルプになっているのさ。それがボックスなんだ。
 次に僕が日本に行ってクリニックをやったりする時には、君の作った独自のボックス・エクササイズを是非見せて欲しい! でもエクササイズにハマり過ぎても駄目だよ。これは演奏の基礎となるべきものだ。僕たちが目指しているのは音楽をやるということで、エクササイズではないよ。より強く、よりしなやかに、流れるような手の動きができるようになる優れたエクササイズ。それがボックスなんだ!
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